Welcome!

ルネサンスのセレブたち

1年以上
tumblr_mn8v1xar6W1rp2wx5o1_1280
ラッファエッロが1502年に描いた『エリザベッタ・ゴンザーガ』の肖像。威厳は感じても色気は感じない彼女の額には、サソリのアクセサリーが描かれています。古来からあまりいいイメージのなかったサソリですが、ラッファエッロはこのサソリを「幸運をもたらすもの」として描いたのだそうです。そのわりに、あまり幸せそうでないエリザベッタの表情ですが。 ( Firenze, Uffizi )



ここ数日、山の町もとんでもない暑さになっております。
4月にこの町で半そでを着るのは初めてです。
暑くなると、虫もうようよ出てきます。

「ハエの話」が好評だったので、今日はもうひとつおどろおどろしいものをテーマにしてみようと思います。
私が住む町は「蚊」がいないのが自慢なんですが、そのかわりに出るんです、サソリが。

日本ではサソリなんてみたこともなかった私は、この家に引っ越して最初に夫が家の外でサソリを見つけたときにはパニックでした。非常に小さなサソリでしたが、りっぱにあの形をしておりまして、我家の網戸は蚊よけではなくサソリよけです。

職場にサソリが出没したさいには、男性の日本人上司は慌てておりましたが、イタリア人の女性の同僚は泰然として踏み潰していました。私はイタリアに来てはじめて、ネズミとサソリを見ましたが、この二つはイタリアでは珍しいものではないみたいです。
しかし、見て楽しいものではないですね…。

サソリについて調べてみました。



続きを読む
1年以上
113641212-7ed36d7d-8f08-45f6-ad07-c3175432a665
トスカーナにおいてアメリカの発掘チームが発見したエトルリア語の碑文。高さ1メートル、重さ227キロの碑文はなんと、2500年前のものだそうです。




仕事から帰ってきた夫が、「エトルリア語が読めるようになるかもしれないってニュース、読んだ?」と言い出し、読んだ記事です。
まさに発見されたばかりで、掲載されたニュースの写真を見ても「どこが判読可能?」と首を傾げたくなるシロモノですが、短い記事でしたので大至急訳してみました。

エトルリア文明は、イタリア中部を旅していれば必ずといっていいほどその遺跡を目にすることができるほどイタリアでは身近なものです。そして、高度な文明を誇っていたことも誰もが知っています。
これまた誰もが知っていることですが、これほど遺跡はたくさんあるのに、エトルリア語は現在に至るまで解読不可能と言われてきました。
というのも、長い文章の碑文などが見つかっておらず、エトルリア人の名前や遺徳を記した墓碑などがエトルリア語を解読するわずかな手がかりであり続けたからです。

遺跡だけではなく、古代ローマを通じて現代まで残る町の名前、たとえばタルクイーニア ( Tarquinia ) 、ヴォルテッラ ( Volterra ) 、ペルージア ( Perugia ) 、マントヴァ ( Mantova ) 、モデナ ( Modena ) 、パドヴァ ( Padova ) 、チェゼーナ ( Cesena ) 、ボルセーナ ( Bolsena ) 、シエナ ( Siena ) などは、その起源をエトルリアにもつといわれています。つまり、現代とも深い関係を持つのがエトルリア文明なのです。

あれだけ高度な文明を持ちながら、なぜ碑文のたぐいがこれほど少ないのか私も意外に思ったのですが、エトルリア語が解読できない理由は碑文に残る文章が名前だけであったり、文章が短すぎるということに尽きるようです。

今回、アメリカ人の研究者が中心になっている発掘チーム、ムジェッロ・ヴァーリー・アーケオロジカル・プロジェクト (  Mugello Valley Archaeological Project ) が発見した碑文では、70に及ぶ文字や句読点が判読可能だそうで、解読に向けて大きな前進、と記事は伝えております。

詳細はまた後日発表されると思われますので、本日記事になった短いものをどうぞ


続きを読む
1年以上
septimo severo

数年前、ヴァティカンが所有するローマ市内の宮殿工事中に見つかった古代ローマ地図 ( Forma Urbis ) の破片。パラティーノのあたりと推測されています。彫られた文字は「SEVERIETAN....TONINIAV...」。何かの建造物を指していますが、いまだに実体は不明。




二日間、春の太陽を満喫しましたが今日はまた曇って風が吹き荒れています。
せっかくの春だというのに、気分はイライラで、これも年齢のせいとは思うものの鏡に映る鬼みたいな自分を見てこれはまずいと思い、伝家の宝刀を抜きました。散財です。

娘を幼稚園に送り届けたあと、バールでコーヒーをクロワッサンを食べて、新聞スタンドで雑誌を購入。
それも普段は買わない、「古代」の歴史がテーマの「Archeo」を。
読まない雑誌を買って気分を晴らすのもバカらしいので本来なら「Archeo」は買わないのですが、手にとってパラパラめくっていたらそれはそれは美しい大理石の破片が目につきました。
立ち読みをしていても馴染みのおじさんは文句を言うどころか、「ほかにもこんな雑誌がある」「今朝はこれが届いた」と私の前にいろいろな雑誌を山積みにしてくれるので、私も遠慮なく中身をざっと見て、挿絵だけではなく中身も面白そう、というわけで購入してきました。雑誌も書籍も、そのつくりを見れば質は知れます。ようは私のイタリア語力で読みきれるか、なんですが。

幸いにしてそれほど長い記事ではなかったので、久々に古代ローマのニュースを訳してみたいと思います。

私は知らなかったのですが、セプティミウス・セウェルスの時代に作られたといわれる『フォルマ・ウルビス ( Forma Urbis Romae ) 』という大理石の地図の破片がルネサンス時代に発見されています。
数年前に、さらにその地図を埋める31片が見つかりました。
この31片の大理石の破片は、『ラストラ31 ( Lastra 31 ) 』 と呼ばれています。
続きを読む
1年以上
giovanna-garzoni-canina-con-biscotti-e-tazza-cinese
静物画を描かせても肖像画を描かせても一流といわれた女流画家ジョヴァンニ・ガルツォーニが描く『子犬と中国の椀』。ビスケットの上にハエが描かれています。ハエを写実的に描けるのは画家として一流、というしるしなんだそうです。1664年の作品。 ( Firenzem Palazzo Pitti )


復活祭が終わりました。

我が家は毎年のことながら、休暇になにをするか、どこへ行くのか、寸前まで決まらず、結局はフェレンティーノ ( Ferentino ) という近くの町で食事をし散策をし、翌日のパスクエッタは天気も悪かったので姑の家で軽い食事をして終わりました。
今日から娘も幼稚園に戻っています。

今日は外はいい天気で朝から市場に出かけましたが、気持ちはあまり前向きとはいえないここ数日、画集をめくっていたら気分にふさわしい話題を見つけました。
きれいな花やかわいい動物が描かれた作品については散々書いてきましたけど、たまにはうへーと思うものにも目を向けてみようと思います。

今日のテーマはぶんぶんうるさいハエです。
どんなに暑い夏でも蚊とは無縁のわが町ですが、ハエはおります。

そして私の大好きなカルロ・クリヴェッリもたくさんハエを描いた人なんですね。 続きを読む
1年以上
la flagellazione
カラヴァッジョの特徴満載の『キリストの鞭打ち』。過去に何度か盗難にあいそうになり、所蔵館のカーポディモンテ美術館から外に出ることはないといわれてきました。が、今年の復活祭はこの作品がモンツァのヴィッラ・レアーテで ( 無料で ) 鑑賞できます。


今年は日伊修好通商条約が締結して150年記念なのだそうです。
というわけで、日本でも多くの美術展がイタリアからの美術品を迎えて行われているそうですが、イタリア国内でも「門外不出」といわれていたカラヴァッジョの作品が所蔵館から移動して話題になっています。

くだんの作品は、ナポリのカーポディモンティ美術館 ( Museo Nazionale di Capodimonte di Napoli ) 所蔵『キリストの鞭打ち ( La Flagellazione ) 』で、3月7日よりモンツァのヴィッラ・レアーレ ( Villa Reale ) にて公開されています。
この作品、カーポディモンティ美術館が保管をしておりますが、所有者はイタリア内務省に属するの不動産に関する財団 ( Fondo edifici di culto ) で、2010年にローマで開催されたカラヴァッジョ展には出展を拒否していました。というのも、その数年前にこの作品が本来飾られていた教会サン・ドメニコ・マッジョーレ ( Chiesa di San Domenico Maggiore ) に貸し出されたのですが、その間に2度も盗難の企てがあり、これに懲りた財団は「作品は門外不出」と決めたようです。

今回はロンバルディア州からのたっての要望で、先の内務大臣ロベルト・マローニ ( Roberto Maroni ) が展示会の議長となり準備を進めることで話がまとまったのだそうです ( 裏にはいろいろありそうですが ) 。
モンツァの人々にとってはなによりの復活祭の贈り物ともいえるこの展示会、4月17日まで行われているそうです。

ラ・レプッブリカ紙のニュースからどうぞ。 続きを読む

ルネサンスのセレブたち

作者:cucciola

ルネサンスのセレブたち

歴史・美術・本。ネクラな趣味に生きるローマ在住ジャッポネーゼ

7日 25 総合 634 いいね

↑投票してね!

人気投票ボタン配置はこちらから



cucciolaさん新着記事



過去記事

cucciolaさんへの新着コメント




ローマブログ・Facebookページ人気ランキング

1位 ようこそ、Waytostay Japanへ!
2位 artevitaのブログ
3位 イタリアに恋して・・・
4位 R o m a ~ 世界遺産の街・ローマ ふぉと ぶろぐ ~
5位 パスクィーノ ~ ローマの落首板
6位 HONOBUONO diary
7位 イタリア至上主義
8位 アウトローにローマ


あなたのブログ・Facebookページをもっと多くの人に読んでもらいませんか?ローマでのブログ・Facebookページをお持ちの方は是非ご登録下さい。

ブログ・Facebookページ登録