Welcome!

ルネサンスのセレブたち

337日前
kurimatsuri
普段は静かな街もごらんの通り。それでも、例年よりは人出は少なめでした。


ポンペイのニュースもちょこっと書いていますが、今回は本当にくだらない内容です。

ロッカ・ディ・パーパの栗祭りが終わりました。
ここ数年、ロッカの栗の木は寄生虫の被害がひどく、栗祭りで振る舞われる栗はほかの街から購入しているというヘンな状況が続いております。
ようやく、昨年から寄生虫退治対策がはじまり ( 寄生虫をやっつける別の虫を森に放つのだそうです ) 、栗の収穫量がわずかに上昇したそうです。

ところが、イタリア全体では新たに栗の木に寄生虫が発生しており、今年の秋の栗の収穫量が激減しました。
カンパーニア州では、中国から運び込まれたというこの寄生虫のせいで、90%の栗が収穫できない危機的な状況なんだそうです。
赤ワインを飲みながら暖炉やオーブンで炒った栗を食べるのは、イタリアでは秋から冬にかけての風物詩です。が、この状況では、栗は庶民の手には届きにくいものになりそうでつらいです。
ロッカ・ディ・パーパは、以前にも書きましたが、貧しかった時代に栗の粉でパンを焼いていたので、山は栗の木で覆われています。歩いていると、頭上から栗のいがが落ちてくることもあり危険なほどです。
町の代名詞ともいえる栗が、わずかでも寄生虫から救われつつあるのは我が町には朗報ですが、イタリア各地の栗も迅速に寄生虫から救われてほしいものです。


続きを読む
341日前

The-Transfiguration-1480-xx-Giovanni-Bellini
ナポリのカーポディモンテ美術館より、ヴィチェンツァに貸し出されているジョヴァンニ・ベッリーニ作『キリストの変容』。本来は、ヴィチェンツァのドゥオモを飾っていた作品です。ベッリーニの500年忌を記念して、400年ぶりの里帰りをしました。手前に描かれた木の柵に白い紙が貼られています。ここに、「IOANNES BELLI/NUS ME PINXIT」というベッリーニのサインがあります。


皆様、お元気でいらっしゃいますか。

最近は家でも仕事が増えて、さらに9月にはじまった娘の小学校はまだバタバタしており、毎日があっというまに過ぎていきます。
娘の誕生日が終わったと思ったら、日本人学校のバザー、今週末はロッカ・ディ・パーパの栗祭りです。
学校が始まってもう1ヶ月以上経っているのに、娘と級友の教科書がまだ入荷しません。出版社は、「在庫がない」の一点張り。夫はかっかして、出版社に直接電話をかけ、再版の予定がないのなら出版社に保管されてるオリジナルを学校まで持ってこい!と、出張先のミラノの地下鉄の中で叫んだそうです。
来週は先生と父兄の懇談会があります。クラスの父兄代表を決める投票があるのですが、ウチの夫はやる気満々で、来週もスポレートの出張を一日早めて父兄会に参加する、と言っています。モンスターペアレンツにならなきゃいいが・・・と私はとても不安です。
母親の私はというと、幼稚園とおさらばし小学校の新しいママたちと新たな関係を作らねばならず、人見知りが強い私にはかなりの苦行。というわけで、第一回目の懇談会も夫が出席しました。担任の先生は、1ヶ月も経てば18人の子供の個性くらいはわかるらしく、夫に「あなたの娘はtenace だ」と言ったそうです。「tenace ってどういう意味?」と、思わず食卓で辞書をとろうとした私に、娘は「ママ、『諦めない』ことだよ」と教えてくれました。あとでこっそり辞書を引いたら、tenace とは「粘着力のある、強靱な、頑固な」という意味でした。これを小学生風に意訳すると、「あきらめない」という意味なのでしょう。先生の評は確かに、娘の性格を言い得て妙です ( 誰に似たのだ? )。

昨日、仕事が一段落しました。
とはいえ、読まなくれはいけない本は山積みですし、契約中の仕事もまだあるのですが、とりあえず今日は一休みでした。
というわけで、久々に美術ニュースです。
今年は、ヴェネツィアの巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニ ( Giovanni Bellini ) の500年忌なんだそうです。
それを記念して、生前にベッリーニがヴィチェンツァの街のために描いた作品が、『高名なる客人たち ( Ospite Illustre ) 』と称したイベントに参加中です。

続きを読む
1年以上
camera degli sposi
アンドレア・マンテーニャの傑作『婚礼の間』のフレスコ画。この絵のなかに、まだ病名もないある病気を持った人物が描かれているのです。その人はどこにいるのでしょう。 ( Mantova, Palazzo Ducale, 1465-1474 )


ご無沙汰をしております。

この月曜日から娘が小学校に上がりました。
車での送り迎えは運転が苦手な私には苦行でして、一週間でヘロヘロに疲れてしまいました。
イタリアの小学校は、入ってみないと準備するものさえわかりません。
というわけで、小学校に上がったとたんに必要なものを買いそろえるためにバタバタと毎日が過ぎ、親のほうがばてています。
イタリアの小学校は親の送り迎えが義務です。学校が終わる時間には、親たちの車がいっせいに学校を目指し、駐車スペースの争奪戦が始まります。イタリアでは必須の縦列駐車ができない私は、もう覚悟を決めて学校が終わる30分以上前に学校に到着し、車のなかで仕事をすることに決めました。夫には、「マジ?」と言われましたが、イライラと駐車スペースを探して事故をするよりはこのほうがよっぽど気が楽というものです。

仕事も山積みで、ここしばらくブログも書いていなかったのですが、今日仕事から帰ってきたら夫が「たまにはブログも書いたら?」と教えてくれたのがこの記事。
マンテーニャと聞けば、私も放ってはおけません。
短い記事でしたので、久々の更新です。

マントヴァで活躍したマンテーニャが、ある病気の病名がつく80年も前に、その症状を絵画に残していた、というニュースです。

続きを読む
1年以上
DSC_8230
このクリヴェッリを見に、先週は私たちはアスコリ・ピチェーノにいました。一週間後に地震がこの地を襲うことなど夢にも思わないまま。




ローマで揺れを感じたのは、二日前の夜でした。
私は絶えて久しく経験したことのない地震の揺れにびっくりしてとび起き、「これ、地震だよ!」と叫んだのですが、地震の経験がほぼ皆無の夫は「まさか」と言って当初は信じず、ラジオを入れてようやく納得。
書棚から本が一冊落ちただけの揺れでしたが、静岡育ちで地震は人一倍怖い私はその後まんじりともしませんでした。
1時間後、さらに軽い揺れがありましたが、ローマはその程度だったのです。

ところが朝起きて、その被害の大きさにびっくりしました。
被害は大きくなるばかりで、毎日ニュースを見るのがつらいです。
しかも我が家は先週、地震の被害が大きかったマルケ州を旅行中でした。例によって計画などまったく立てず、マルケのアスコリ・ピチェーノ ( Ascoli Piceno ) でカルロ・クリヴェッリの作品を見たかったこと、イル・ファット・クオティディアーノ紙で紹介されていた「食のヒーローたち」のオリーヴェ・アスコラーナを食べたかった、それが理由でした。

マルケ州は、アドリア海に面して背後には山を控えている風光明媚の地です。
私にとっては、ピエロ・デッラ・フランチェスカとカルロ・クリヴェッリの地です。
小高い丘に、美しい中世の町並みが広がるこのあたり、観光客やバカンスの客も一カ所に集中することはないので、渋滞も人混みにもあうことがありません。
だから、お目当てのカルロ・クリヴェッリの「アスコリ・ピチェーノの祭壇画」も「聖母子像」も心ゆくまで眺めることができたのでした。
あれから一週間後に、まさかこのような悲劇が襲うなんて想像もしていませんでした。

地震の前日、眼下にローマを見渡せる我が家のバルコニーからは、乾いた空気のためかローマ中で頻発している火事がいくつも見えました。バカンス中は涼しい夏だったのに、8月も後半になって蒸し暑く、山の上の我が家でも午後は暑い日差しにあえいでいました。
子供たちを遊ばせるために我が家に遊びに来ていた友人は、ナポリ出身の旦那さんが1980年に大きな地震にあったことを話していたのですが、あれも予兆だったんでしょうか。

被害にあって亡くなった人の数も増え続けている今、文化遺産について語ることは不謹慎かもしれません。
が、教会や美術品はときにはそれに強い思いを抱く人にとっては心のよりどころとなります。
地震の被害にあった街の、美術品が受けた損傷についての記事がありましたのでそれを書いてみます。



続きを読む
1年以上
27-ultima-cena-giotto
14世紀の初頭、ジョットーがスクロヴェーニ礼拝堂に描いた「最後の晩餐」のシーン。聖ヨハネはキリストに抱きついています。これが、ヨハネとキリストの伝統的な構図だったようで、あるわあるわ、二人がいちゃいちゃしているシーンが。



夏休み二週目です。

先週は夫の発案で突然、カゼンティーノ国立公園、イーモラ、フォルリー、サン・マリーノを旅行してきました。
それについてはまた書きます。

今週は珍しく自宅でぐうたらしています。やらなくてはならない仕事がてんこ盛りなので、そうそうのんびりしていられないのですが、夫も娘もいる家のなかでは耳栓でもしない限り仕事に集中できません。
今朝も家族で朝寝坊をし、バカを言いながらのんびり朝食をしました。
そのときの話題です。

ヴィットーリオ・ズガルビ ( Vittorio Sgarbi ) という美術評論家がいます。
イタリア在住の日本人には非常に評判の悪い評論家で、しょっちゅうテレビに登場しては問題発言ばかりしている下品な男です。
こんな下品な男が崇高なる美術を語ったら、日本だったらとんでもないスキャンダルになるでしょう。が、言動は下品でも彼はフェデリーコ・ゼーリとも仕事をしていたほど美術史家としては一流の人で、この下品さで美術を語れるのもイタリアならでは、という気がします。
私が好きなフィリップ・ダヴェーリオは、醜男ですが下品ではありません。が、独特のユーモアを交えつつ美術を語り、聞く側を笑わせることではスガルビも一緒です。

今朝、私たち夫婦がインターネットで見て大笑いしたスガルビの評論は、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」についてでした。
直訳はとてもできません、下品すぎて。
でもおなかを抱えて大笑いしたのは事実です。
続きを読む

ルネサンスのセレブたち

作者:cucciola

ルネサンスのセレブたち

歴史・美術・本。ネクラな趣味に生きるローマ在住ジャッポネーゼ

7日 69 総合 612 いいね

↑投票してね!

人気投票ボタン配置はこちらから



cucciolaさん新着記事



過去記事

cucciolaさんへの新着コメント




ローマブログ・Facebookページ人気ランキング

1位 ローマより愛をこめて
2位 ルネサンスのセレブたち
3位 和楽 ラーメン&餃子をローマでいかが?
4位 ローマで 素敵なことみつけよう
5位 私のフィレンツェの宝物
6位 MIKAのBLOG Dolcissima Vita
7位 R o m a ~ 世界遺産の街・ローマ ふぉと ぶろぐ ~
8位 ようこそ、Waytostay Japanへ!


あなたのブログ・Facebookページをもっと多くの人に読んでもらいませんか?ローマでのブログ・Facebookページをお持ちの方は是非ご登録下さい。

ブログ・Facebookページ登録