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ルネサンスのセレブたち

59日前
mose
40才を目前にしたミケランジェロが制作した法王ジュリオ二世の墓所。その中心にいるモーゼに、当時の光がよみがえりました。


ミケランジェロが残した彫刻の中でも、『ピエタ』についで高名な『モーゼ』像に、当時の光が戻りました。

ミケランジェロは、彫刻に当たる光まで計算し作品を彫り上げたといわれていて、当時は『モーゼ』が置かれていたジュリオ二世の墓所の両際に、窓があったことがわかっています。

後世、この窓はふさがれて、我々は暗闇の中でミケランジェロの『モーゼ』を鑑賞せざるをえませんでした。
しかし、それでは光線まで計算し彫り上げられた作品が浮かばれまいということになり、このたび当時の光を再現するプロジェクトが完了しました。

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60日前
fondo marega
ヴァティカン図書館所蔵のマレガ文書。日本の隠れキリシタンに関する古文書で、いずれデジタル化される予定。


数日前に、いくつかの新聞に載ったニュースです。

ヴァティカン図書館 ( La Biblioteca apostolica vaticana ) が所蔵する書物は8万2千巻に及びます。
その所蔵本・文書のデジタル化が進められてきましたが、ようやく10%が完成したそうです。

ヴァティカン図書館では、所蔵本すべてのデジタル化にはあと40~50年がかかる上、さらなる財源の確保が課題と発表しました。
その資金確保のため、500ユーロ以上寄付した人には200冊限定のヴァティカン所蔵『アエネイス』のコピーを配布するとしています。 続きを読む
67日前
pala
ブレラ美術館の顔、ピエロ・デッラ・フランチェスカ作『モンテフェルトロの祭壇画』。イタリアを襲った大寒波で、ブレラ美術館の空調設備が故障、室温と湿度が下がってこれらの作品の絵の具の剥落が心配されています。絵の表面にベタベタ貼られているのは、日本の和紙です。

先週は、私にとって「イタリアのだらしなさ体感週間」でした。

滞在許可証の更新のために移民局に向かったのですが、あまりの乱雑ぶりに改めて唖然。
「外国人の奥さんなんてもらって後悔してるでしょ」と同伴していた夫をからかったら、「イタリア人であることを後悔するね」と憮然としていました。

そして、10日以上も前から我が町は断水に悩まされてきました。
大寒波到来のあと、町中の水道管が破裂し、水道から普通に水が出る状態に完全に戻ったのは数日前の日曜日の夜半です。街の半分以上が断続的な断水に悩まされた先週、市長のFBのアカウントは不平不満がこれでもかと書き込まれました。私はFBのアカウントだけではなく、サイトに設定されていた市長のメール、ローマ市、保険省、環境省にまでメールを送りました。そのうち、ローマ市のみから3日後くらいに返事がありましたが、「メールをありがとうございます。これからも我々のアカウントをよろしく!」みたいなノリで、私の怒りは火に油を注がれたかのごとくメラメラするばかり。
夫はそんな奥さんにおそれをなしていましたが、外国人の私でさえこれだけメールを送りまくってるんだからあなたもなんとかしなさいよ!とたきつけて、いくつかの新聞社に現状を送らせました。

市長がようやく重い腰を上げて、水道とエネルギー事業をつかさどるACEAに「個人的にも我慢がならん」と通知し、警察が介入した2日後くらいにようやく通常に戻りました。
私は今回のACEAのだらしなさを一生忘れません。できれば、物理的に抹消して欲しい、と過激な思いまで抱いております。
私が住む街は、街自体が古いのだから水道管が故障したり破裂したりするのは避けられないのです。市民が怒ったのは、水道の故障についてではなく、ACEAが現状も知らせず、打開策も出したのか出さないのかわからず、ひたすら沈黙していた点です。おまけにACEAが送ってきた給水車は、空なのかこれまた蛇口が凍結したのか、水も一滴も出ないまま今も広場に放置されています。とにかく、怒れる市民の神経を逆なですることしかしなかったのが、今回のACEAの対応でした。
というわけで、自宅と姑の家を行ったり来たりし、前触れもなく水が戻る数時間に家事をこなしシャワーをして、その間にも大嵐はくるわ、雪は降るわで、ヘロヘロになりました。

まあ、これだけサバイバルを経験すると、これから先なにが起こっても泰然としていられそうな度胸はつきましたけど(自慢になりません)。

しかし、寒波で大迷惑を被ったのは人間だけではないようです。
ブレラ美術館では、寒さのため空調がうまく機能せず、所蔵している美術品に被害を与えていると伝えています。 続きを読む
71日前
flagellazione
1441年に、マエストロ・デッロセルヴァンツァがシエナ共和国の財務省の注文を受けて制作した、歳入歳出書の表紙。木製の板にテンペラで描かれています。遠近法が駆使されたこの美しい作品を、現代の研究者たちは口を揃えて、「1400年代中期の傑作」と呼んでいます。この小作品は、本来はシエナの古文書で保管されているはずでした。ところが2016年12月のサザビーズの競売に登場し、まれに見る高額で落札されました。イタリア政府は、またしても国宝級の史料をみすみす流出させてしまったことに頭を抱えています。




今朝起きたら、夫に「これは読んだほうがいいよ」といわれた記事です。

国外に流出するはずのない、国立古文書館の歴史的史料であり芸術品でもある作品が先日、ロンドンのサザビーズにかけられました。
この作品は、イタリアでも国宝級といわれるレベルのものであり、イタリア政府は競売の事実を知り青くなりました。が、サザビーズは、「作品は、100年もの間ドイツ人のコレクションであったのだから、競売には問題なし」と発表しています。

シエナ共和国の歴史の一部ともいえるこのお宝は、いったいどこに流れていくのでしょう。

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73日前
Giotto,_strage_degli_innocenti,_lacrime
ジョットーが1305年頃にパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂に描いた『幼児虐殺』。子供を奪われて涙を流す母親の姿。



日本も寒いそうですが、欧州も寒波に襲われています。
普段は雪が降らないイタリア南部にも大雪にみまわれ、雪をかぶった美しい歴史建造物の写真が新聞にもアップされていました。
ローマは雪こそ降りませんでしたが、町中の噴水が凍りました。
我が町は、噴水だけではなく水道管も凍ってしまい、恒例の断水です。それだけなら気温が上がれば水が戻るはずなのに、戻ったかと思うとまた水が出なくなる、という状態を繰り返しています。街に張り巡らされた水道管があっちこっちで破裂して、石畳から水がわき出てそれがまた凍ってしまいます。
今日はわずかに気温が上がって道路の凍結も収束に向かっていますが、水道管の工事はあまりにあちこちで行われていて、もうなにがなんだかわかりません。給水車は今も街の広場に待機しているので、当分終わらないってことなんでしょうか。水が戻っても水圧は低くて、ヒヤヒヤしながら洗濯機を急いでまわし、食器を洗い、ちゃっちゃとシャワーをして、バスタブやバケツに水をためておく。なんだか非常時みたいな生活です。やれやれ。

買い物にでも出かけて凍結した坂道で転ばれたら目も当てられない、と夫は思っているらしく、「家で暖かくして本でも読んでれば?」というので、こういうことには素直な私はもっぱら本を読んだりドキュメンタリーを見たりしています。そうでもしていないと、イライラ感からは逃れられません。

美術のドキュメンタリーを見ていたら、中世のお堅い絵画から脱出したジョットーは「むき出しの歯」や「悲嘆の涙や雄叫び」をはじめて絵にした画家だと説明していました。

で、涙についてちょっと興味を持ちました。 続きを読む

ルネサンスのセレブたち

作者:cucciola

ルネサンスのセレブたち

歴史・美術・本。ネクラな趣味に生きるローマ在住ジャッポネーゼ

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